こんにちは、さわ子です。
いつもブログをお読みいただき、ありがとうございます。
いきなりですが、私には「人生を180度変えた劇的な出会い」がありません。
「自分は◯◯に出会えたことでガラリと人生が変わった!」
そういう人、ときどきいますよね。
正直、私はそんな人たちをうらやましく思っていました。
「自分には、人生がガラッと変わるような出会いがない…」
と、謎の劣等感を持っていたりもしました。
でも最近は、ちょっと考え方が変わってきました。
「人生を変える衝撃の出会い」がなくても、人は変わっていくもんだ、と。
自分には、「人生がガラッと変わるような出会い」がない
あれは、ちょうど公務員を辞めるか悩んでいた時期のことです。
ある作品との出会いで、生き方が変わった人の話を読みました。
ジュリー下戸さんの『「天職」からの「転職」』という記事です。
「スーパー歌舞伎II ワンピース※」をきっかけに転職し、生活が変わった、という話です。
※『ONE PIECE』(作:尾田栄一郎)を歌舞伎化した作品
素敵だな、と思いました。
それと同時に思ったのが、「なんで私にはこの人みたいになっていないんだ?」ということでした。
実は、私も「スーパー歌舞伎II ワンピース」を見ていました。
素晴らしかったです。
でも、自分は「すごく楽しかった!」と思うだけで、ワンピース歌舞伎で何かがガラッと変わる、ということはありませんでした。
そりゃそうですよね。
ジュリー下戸さんと私は違う人間です。生きてきた人生が違います。
同じものを見たところで、同じ変化が起こるわけがなかったんです。
ふと気づくと、過去の自分が思っていた未来とは違っている
ある日、いきなり人生を変えてしまう何かに出会う人もいます。
でも、少なくとも、私はそうではありません。
有名な人に会いに行ったり
一人で海外に行ってみたり
映画を見たり、本を読んだり
そういうことはしてますが、ある一発で劇的に人生が変わった!ということはないです。
ないのですが、気づけば、数年前の自分が想像していた状況とは、ずいぶん変わってしまったな、と思います。
公務員を定年まで続けると思っていたのに、フリーランスになっているんですから。
これはどちらかといえば、
ある一発で変わってしまった
というよりも、
いろんなものが積み重なった結果、ふと気づいたら、想像していた未来と違っていた
と言うほうが正しいです。
無数の「ちょっと良さそう」が少しずつ人を変えていく
私には、人生を変える衝撃の出会い、みたいなものは特にありませんが、
「これ、好き」
「なんか良さそう」
「ちょっとやってみたい」
には、いくつも出会ってきました。
- ある一回のイベント
- ある一本の映画
- ある一冊の本
- ある一人の人
そうした一回一回の出会いが、少しずつ私の思考に影響を与えてきたんだと思います。
思考が変われば、選択が変わります。
今までとは違った選択肢を選ぶようになります。
その結果、過去の自分が予想していなかった方向に進んでいきます。
思うんですが、いきなりドカンと何かが起こって、人生が変わることのほうが稀なんじゃないでしょうか。
いろんなことを見たり経験したりして、自分の中に徐々に積もっていくものが、少しずつ人生の軸を変えていくんじゃないでしょうか。
人を劇的に変えるのは「不幸」という話
ここで思い出したのが、『夢をかなえるゾウ』(水野敬也)の、ある一節です。
主人公の「僕」に、ゾウの神様ガネーシャが「劇的に変われる方法を教えてやる」というシーンです。
「教えて下さい。その、僕が劇的に変われるという方法を!」
「しゃあないな、教えたるか」
そしてガネーシャは含みのある表情を浮かべて言った。ガネーシャの口から飛び出したのは、意外な言葉だった。
「それはな……不幸やねん」『夢をかなえるゾウ』(水野敬也) P.290より引用
「死んだほうがマシ」
それくらい不幸を味わうことで、人は劇的に変わる、という話です。
「ゲッ」って感じです。
普通に嫌です。大きな不幸を味わうなんて。
むしろ、今までに人生をガラリと変えてしまう不幸がなかったのは幸運だと思います。
だからこそ、変化がゆっくりだった、死にもの狂いになる必要がなかった、というのはありますが。
だからといって、「死にたいほどの不幸に会わなかった」、それが悪いことだとは思えません。
「衝撃の出会い」がなくてもいい
衝撃の出会いで人生が変わった人の話は、正直ドラマティックでうらやましいですが。
今現在、自分にはそれがないのだから仕方ないです。
隣の芝生はいつだって青いです。茶色くなった試しがない。
誰かにとっては衝撃の出会いでも、あなたにとっては違うことのほうが多いです。
だからといって、諦める必要はないです。
ただ、行動し続けてみてください。
動機は、「面白そう」「ちょっとやってみたい」で十分です。
「人生を変える衝撃の出会い」がなくても、人は変わる。
だから、変な劣等感を持たなくても大丈夫です。
「人生を変える何か」に出会わないとしても、それまでにとった行動は、確実に経験値になっています。
そうやって少しずつ重ね続けていると、ふと振り返ったとき、過去の自分が想像もしなかった道の上を進んでいるかもしれません。
そして、もしかしたらですが。
その道で、ある日、人生を変える衝撃の「何か」に出会うかもしれません。
今回も貴重なお時間の中でお読みくださり、本当にありがとうございました。
それでは。